「戦争が起きて、武器が売れるといいなと思うような産業界の人を作りたくない。」と言った人。

>台風直撃!と、心配しましたが、名古屋は無事でした。

台風が太平洋側を通過する時は、大体・・無事な事が多く。

いつも、太平洋側を通過してくれるので、本当にありがたいですね。でも。

直ぐに、19号が向かって来ておりますので・・・。まだまだ、ご注意を。

>さて。時間が出来たら、Blog更新!が目標の10月です。

今日は、ちょっと、小難しい内容で・・・す。

>昨日。NHKの番組で、「ドキュメント 武器輸出 防衛装備移転 の現場から」

なんて、番組を、たまたま見ました。

img_01 :NHKスペシャル 10月5日放送

私は、大河ドラマが好きなので。その流れで・・・たまたま。

それが、ちょっと、怖い内容でした。

私は、政治の事とか、こーゆー事に関しては、其々の意見や見解があると思うので

あえて、良いとか、悪いとかは控えますが。

考えさせられる番組で、見て良かったなって思いました。

この番組の中で、元通産省航空機武器課長だった畠山襄さんが

インタビューに答えていて。

「あの時ね、中東から武器の生産の注文があってね。あの時、「武器輸出三原則」があったから
断れたけど、なかったら・・・断れなかったね。」

過去を想い出すように、遠い目で語りはじめ。

「戦争なんてモンは、いい事なんて一つもないからね。戦争でいい想いしたなんてヤツは
頭おかしいんだよ。そんな戦争に使う武器なんて作れないね。」

と続き。インタビューする側の記者が

「戦争が、まだ尾を引く時代ですものね・・・。」と言葉を放った瞬間。

顔色を変えて、

「尾を引かなきゃいけないんだよ!」

その後には、「お前、バカか。何言ってるんだよ!」の言葉が聞こえた気がしました。

何気に、背もたれにもたれながら見ていた私も、背筋を伸ばした瞬間です。

確かに。おっしゃるとーり。

そして、その当時は、アメリカ側からも、武器生産の依頼があったけど、

当時の鈴木善幸総理は、キッパリと断ったと。

「戦争が起きて、武器が売れるといいなと思うような産業界の人を作りたくない。」

と、言い放ったらしい。

戦後。その記憶が真新しい時代の人達は、アメリカに対しても決して「芯」を曲げなかった。

そんな風に言う人、いたんだなぁ~って。カッコイイなって思いました。

それが、今では、

武器に使われるかもしれないけど・・・・。でも、そこまで把握出来ないし・・。

と言うグレーゾーンで、町工場で作られる、小さな優秀な部品や

10キロ先の人が、右手か左手のどっちの手でご飯を食べているのかが解る程の、優秀なカメラが

続々と海外に売られていて。

その、アメリカのバイヤーは、「私は、カメラを仕入れて売るだけ。その先は関係ない。」

「にしても、日本の製品は、もう神的だよ!素晴らしい!」なんて、言っていて。

別のアメリカ人コンサルタントは、

「日本も、ようやく「平和ボケ」から目覚める事が出来ました。これは素晴らしい事です!」

なんて、言っている。

なんか・・・・複雑。

先の、優秀な部品を作る工場の社長は、

「これからは、使用目的は「武器ですか?それ以外ですか?」と、聞かなくてはならない・・」

もし、武器と言うのなら、弊社は売る事は出来ない。

そんな事に、気を使う事になるなんてねぇ・・・・。とつぶやいていました。

>私の知らない所で、知らない事はたくさんあります。

見る方向が、変われば、この「防衛装備移転 三原則」も、素晴らしい物なのかもしれない。

だから・・ややこしくなる。

会津藩のあの言葉。

「ならぬものは、ならぬものです。」

その一言だけを言って解決してくれる、ガンコオヤジ。

いなのかなぁ・・・・。

201301152