「日々清らかに豊かな味をつくる」

>お久しぶりのBlog更新となってしまいました。

お盆期間中は、たくさんのお客様にご来店頂き。

誠にありがとうございました。そろそろ夏の疲れが出てくる頃合いです・・・。

私自身も、規則正しい生活を心がけ・・・来る秋を元気良く迎えたいと思ってます。

>で、タイトル。

つい、昨日の「アンビリーバボー」の番組で取り上げられた人物。

日清食品創業者、安藤百福氏が、自社名を日清食品とした由来です。andou

この方の事を、私自身は恥ずかしながら、存じ上げておりませんでしたが、番組を見て深く感動をしたと言うか・・心打たれたと言うか。

どこの会社でも創業者は、本当に素晴らしい「信念」をお持ちです。

戦前・戦中・戦後を体験し、元々実業家の彼の信念は、「人の為。人の喜ぶ事」だったようで、

繊維商社・百貨店・栄養科学研究等を設立するなど、プロフィールの冒頭は、「実業家」の次に、「発明家」の言葉が記されています。

懇願されて理事長となった信用組合の倒産を堺に、

人生が一転し、容赦ない取り立てを経験し無一文となった時、

「無くなったのは財産だけ。自分の生きて来た人生は無駄ではない。」と、

改めて思いを巡らせた時、そこに1本に繋がる道が見えたとか。

「食」は、人を笑顔にする。衣食住とはいうけど、「食(栄養)」が無くて、衣も住もない。

食べたいと思った時に、すぐに食べられて、栄養もある、手軽な「ラーメン」を作る事を決意し、

見事に10年の研究期間を得て出来たのが、「チキンラーメン」

そこには、戦後、餓死する人々の姿を見た経験。物乞いをする子供たち。

一杯の掛けうどんを並んで食べる人々の笑顔。

そして、アメリカが意図的に日本に広めた「パン食」に対する疑問。

「パンには必ずスープやおかずが必要だが、麺類なら同じどんぶりの中に主食の麺にスープと具材が付いて栄養もある」

この信念だけを、10年貫き、「魔法のラーメン」と呼ばれる、インスタントラーメンが出来たとの事。

>物が豊富に溢れる現代。

食べ物も豊富で、選り好みをし、必要なければ捨ててしまう今とは違い、

戦後の日本は、きっと「食べる事」にもっと必死だったと思います。そんな中で生きてきた彼の口から放たれる

この言葉は、重く心に残ります。決して軽くはない。

96歳まで生涯現役。亡くなる3日前にはゴルフを楽しみ。前日には30分の訓辞を立ったまま述べられたそう。

長寿・健康の秘訣を聞かれると必ず

「週2回のゴルフと毎日お昼に欠かさず食べるチキンラーメン」と答えるのが口癖だったとか(笑)

チキンラーメンが大好きだったんですね。そりゃそうよね。

>インスタントラーメン=加工食品は、体に良くない。無添加で安全な食事を!の風潮が強い現代。

私も、インスタントラーメンは余り食べないのですが、

この番組を見て、立ち寄ったコンビニエンスストア。

片手には「チキンラーメン」を手にしていたのは言うまでもありません。

「先代の志は、無添加であったはず。敬意を払って頂きます!」なんて、大げさな気持ちで(笑)

実際は、どんな人なのかは、知りません。美談のみが先行している事もあります。

だけど、いいんです。美談だけで。

今、私が受講している、「起業家プログラム 士魂商才」でも、「信念」や「物語」の言葉が出てきます。

私は、安藤百福氏の物語を知って、今までとは違う味わいで「チキンラーメン」を頂くことが出来ます。

そこに、加工食品だから・・・・の気持ちは全くありません。

笑顔で、食べ終わった後には、「美味しかった!」の言葉と共に、頂きたいと思います。

tikin 発売当初のチキンラーメン。

 

安藤百福氏について→「安藤百福 生誕百年

起業家プログラム 士魂商才について→「名古屋の起業家を真の経営者へ導く 士魂商才プログラム